このたび、新緑の美しい季節に、千曲artcocoonみらいでの二回目となる個展【不知灯しらぬひ】を開催いたします。 今まで、芸術や文学の生まれた土地に赴き、かつての画家や歌人、文人が感動したように、自身も訪ねた先で起こる風景や人との出会いに心を寄せ、制作してきました。 画家として独立する生き方のなかで、ここまで様々な...
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【岩絵具ワークショップ開催のお知らせ📢🍁】・・清々しい秋風が吹き渡る季節、皆様いかがお過ごしですか。 この度、素質論アドバイザー奥田悠希さま企画のHAPPY MARCHEにて、出店のお誘いを受けて10月22....
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【個展のお知らせ🌸】 ・本日より雨水の末候、草木萠動(そうもくめばえいづる) ようやく暖かくなってき、花の芽もふくらみはじてた今日この頃。 この度、長野県千曲市art cocoonみらいのギャラリーオープン記念個展として、春...
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盛岡に引き続き、クリスマス展示、第二弾!🎄❄️ このたび、京都三条の【アートギャラリー北野】さんにて、 合同会社アドバスンス主催のグループ展、【現代アーティストによる集大と創造性】に参加させて頂く...
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先日、閉幕迫るゲルハルト・リヒターの大回顧展を見るため、東京国立近代美術館へ足を運んだ。 私のなかでリヒターを見る目的としては、 ドイツ表現主義から連綿と続く強固な下地のうえにつくられる、 冷静で強度のある現代美術に触れ、 自身の作品の強度...
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「月の都」千曲 秋の虫も鳴き始め、夜気も少しずつ涼しげになってきた今日この頃。 先日、中秋の名月を求め、長野県千曲市へ向かった。 千曲は 「月の都」と名高く、西行、芭蕉、藤村、正岡子規など数多くの歌人や文学者によってその名月は描かれてきた。...
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今回の個展「存在の森」を開催するにあたり、 皆様にお話しておきたいことがある。 それは、2021年8月ー。私の、十和田湖、奥入瀬渓流の10日間の旅のことだ。 ここで感じたことー。 それは、豊潤な、やさしい、太古のゆりかごの話ー。 ・ ・ 朝...
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ルーティン制作は何も産まない わたしは、絵描きとして活動を始める前も、あとも、土地の風景を描きにいくスケッチ旅行を基本としてきた。 その土地を踏みしめ、空気を吸い、文化や歴史の風を感じ、出逢った風景を絵にしてきた。 それは、いつしか、 自分...
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「生活のため」の仕事は、虚しい 先日、自分の人生の中で大きな決断を下した。 それは、現職を辞め、開業届を出し、 絵描きの仕事だけで生きていくという決断だ。 提出した開業届 突拍子もない出来事だ、 皆さんも、驚かれるかもしれないが、 このこと...
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皆さんは、普段沢山の風景を目にしていることと思います。 けれど、その殆どが目にしているだけで、見て、感動する風景というのはそう多くないはずです。 そのなかで、 故郷の風景を懐かしむこと。 訪れたい憧れの場所を想うこと。 あるいは、いつか、ふ...
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古今東西、あらゆる善し悪しの基準は、変わり続けてきた。 そして、絵画もー。常になにが良い絵画とされるかが問われてきた。 その答えは、なんだろうかー。 私も学生時代から、古典から現代まで様々な絵画をみてきた。 制作にうちこむようになってからは...
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・ ・ 森に囲まれた広大な芝生、遮るものはなにもない。 昼下がりの気温は30℃を優に越え、じりじりと容赦なく日射しが照りつける。 気候はからっとしているわけでもないが、森の木々から風がそよぎ、木陰はいくぶん涼しい。ねっとりと汗が貼りつくよう...
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突然だが、 私の作品は、唯一無二の魅力がある。 それは、 眺めているうちに絵の中にからだごと溶け込める不思議な絵画 ということだ。 《凍夜》2020 部分 嘘ではないので、見に来てほしい。 私の絵を前にしたとき、そこには 「広がり」がある。...
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建築の「美」とはなにか 昨今、建築の意義は幅広くなってきている。 建築とは、第一に機能である。 雨風を防ぐ、人々を集める「場」としての機能である。 一方で、 建築が美術史のなかでも語られることは、「建築」と、「美術」の親和性を示している。 ...
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みなさんは、ルネ・マグリットという画家をご存知だろうか。 大家族 https://www.artpedia.asia/magritte-the-large-family/ このような絵や、 ピレネーの城 https://www.artped...
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抽象画とはなにか? 皆さんはCasieという会社をご存知だろうか?借りるアート展というものを静岡で開催して話題になった日本初の、月額制で画家の原画を借りることができるサブスクリプションサービスである。 ユーザは、登録されている何千もの絵画の...
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秘密基地へようこそ、奈良美智 奈良美智というアーティストは、とても不思議な人だ。 わたしは一度、彼の講演会に参加したことがあるのだが、 なんて謙虚な人だ、と驚いた。 彼の作品の現物をみればわかるのだが、奈良さんほど線や色が美しく洗練された現...
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わたしは美しい絵を描くために作品をつくっているわけではない。 あくまで、描くことは手段であり、目的は別のところに、自分の中に深く眠る信条にそって生きるために、描いている。 本日はその信条の核に迫るお話をしようと思う。 私の描く絵は万人受けで...
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(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable 先日、機会があり現在、話題沸騰中の映画【鬼滅の刃 無限列車編】 を観賞してきた。 泣ける、感動する。 そんな前評判を散々聞き、まぁそこまでじゃないだろうと斜に構えて観に行ったのに、...
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ア-ティストとは、常識にとらわれず、自由な発想で、生き、活動する人々を指すと思う。 でも、わたしはそのまったく逆の人間だった。 こうしなければいけない、こう生きなくてはならない。そう思ってこれまで生きてきた。 小学校のときに中学受験をして、...
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スケッチとは スケッチは、対象の印象を大まかにかきとめる、いわば作品制作の準備や下絵として捉えられることが多い。 実際の絵をごらんいただこう。 全体的に大まかな色彩と形でとらえ、この絵の場合は細かい木の一本一本を描いてはいない。 ただ、山の...
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よく、人から「絵を上手く描きたいけれどどうすればいいのか」と質問されることがある。 その質問に対して私はいつも、例外なくこう答えている。 「絵を上手く描こうする気持ちを捨てましょう」と。 なぜそのようなことを言うのか、今日はそんなお話をしよ...
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絵描きは2つのタイプに分かれる 本日は、わたしがそもそもなぜここまで絵を描く道を志すのか、お話したい。 皆さんは絵描きはなぜ絵を描くのだと思いますか。 絵を描くことが大好きだから、描いてて楽しいから、夢中になれるから、描くモチーフが好きだか...
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本日は、絵を描いて生きていくと決めてから、わたしの生活がどのように変わったのか、ということついてお話しようと思う。 私は、今も仕事をしながら絵を描いているがいずれは退職し、本当に好きなことをして生活をしていきたいと本気で思っている。 だから...
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私は今、必死に日本画というものと向きあい、描き続ける毎日を送っている。。 しかし、これまで日本画を一度も誰かからきちんと教わったことがない。 自分の中では、日本画=決まった手順、伝統的な基礎画法の上に成り立つ象徴とも言える存在だった。 絵画...
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風吹く立夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。 このたび、5月17日(水)から24日(水)一週間、ハウス M ⻄麻布にて、 岩絵具を使った「色の世界」を 探訪する試みに皆様をお誘いします。 紙と木板を生地にして、岩絵具の素材感を多様な方法で実験 し、色彩と画肌効果を楽しむ試みだ。会場には自身の作品を展示します。・これま...
・ ・ 「奈良の月」 ・ ・ 万葉では淡海と書いて近江である。 生駒から東へ真っ直ぐ大和盆地を眺め、その先の淡海の国を思う。 今日は連日の晴天とは印象が異なり空も大和盆地も青垣山も、すべてがたなびき薄靄のなかでただよう。 日も落ちた頃、次第に大和の山々と空の境界も薄くなってゆく。やさしい、やさしい色だった。漂うすべての...
「夜の寺」 ・ 地蔵通りに向かう境内を見下ろす石段が好きだ。 左右には杉木立のなかに福徳大神様の苔むした花崗岩の鳥居があり、その奥の杉木立の葉の間から三日月がのぞいている。 左側には慈母観音と地蔵菩薩が心静かに微笑んでいらっしゃる。 慈母観音の衣紋や肩の丸い線、表情のきりっとした口元、鼻のラインが夜の闇と燈のなかでいっ...
いよいよ、師走❄️みなさま、いかがお過ごしでしょうか。 このたび、 岩手県盛岡市材木町、アートショップ彩画堂 にて 美術家の伊山さんと柴田有理さん の企画される、 金の板展に参加させて頂く。 用途がわからない、謎の金の板。。 板の煌びやかさから、会期をクリスマスとしたそうで。 素敵な作家さ...
10月に入り、ようやく秋めく気候になってきた。 この度、 長野県千曲市で開催中の、 萱アートコンペ2022 に出品している。 縁あって参加は今年で3度目である。 爽やかな気候の中、長野へアートの旅はいかがだろうか。 日時:2022/10/2(日)~10/23(日) 9:00〜17:00 無休会場:RAUM戸倉宿 ア...
5月9日〜15日の、銀座の幸伸ギャラリーにて開催されたKSAC展では、 少ない在廊にも関わらず、思いもかけないたくさんのご縁を頂き、無事終えることができた。 本当に、これまでで1番の沢山の、そして、深い出会いに恵まれた展示であった。 さて、今回のKSAC展を終えて、 展示に参加するたびに、 新たな出会いと、自己が拡張し...
県境に広く跨る十和田湖から、奥入瀬までの距離は、出発点が、秋田県側と青森県側とて随分と違う。 私は、秋田側の休屋に滞在していたため 奥入瀬の入口まで、宿から10km離れており、車でもかなりの距離。そこから川は12km続く。 車のなかった私は、少しでも早く辿り着きたいと、慣れない原付を、飛ばして走った。 原付を走らせ、渓...
天気が安定しない日々が続きますが、皆様いかがお過ごしだろうか。 5月27日(金)から合同会社日本文藝主催の「創想展」に参加させていただく。 今回展示するのは、妖しげな小作品 《橙の月》ー。 来場された方に気に入った作品の感想を書いて頂く、ちょっとした参加型の展示となっている。 先行して公開されているInstagramア...
https://www.g-station.co.jp/blank-25より 新緑が瑞々しい光を放つ季節になった今日この頃🍃 この度ご縁を頂き、5月9日〜15日まで、直木賞作家、志茂田景樹先生による第7回KSアーティストクラブ展に参加させていただく運びとなった。 私はフレンズ枠ということで、 銀座幸伸ギ...
プロフィール
風景に溶ける画家。
自然の絵の具である岩絵具を用いて、自然、文化、歴史との一瞬の出逢いを五感で味わえる絵を描いています。
また、対話を通して貴方の心の風景を描き出す受注制作も承っております。
イメージを共有し、貴方の心の故郷を探す旅のお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
自然の絵の具である岩絵具を用いて、自然、文化、歴史との一瞬の出逢いを五感で味わえる絵を描いています。
また、対話を通して貴方の心の風景を描き出す受注制作も承っております。
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このサイトについて
忘れられない風景。
どこか懐かしい風景。
一瞬で消えてしまう風景。
確かに存在していた、風景の美しい一瞬を後世に遺したいー。
そんな想い
みなさんの心のなかに灯り続ける風景と生き方をお届けします
岩絵の具の研究、美術鑑賞、旅の中で得た発見、生き方を綴ります。