アートの旅 良い絵を描くためのたった1つの心得 2021年7月10日 ちまたには、技法書や動画など、 絵を上手く描くコツを教えるコンテンツが溢れている。 上手く作品を仕上げるコツ。見やすい絵を描くコツ。うまい影の付け方、構図のとり方、、。 けれど、皆さんは絵を上手く描くその方法を知り、その先に何を目指すのだろうか? ただ、絵が上手く描けることへの満足が得たいなら。 上手いねとチヤホヤされ... kururi
アートの旅 ただの「綺麗な絵」に価値はあるのか? 2021年7月3日 皆さんは、良い絵とはどのような作品をさすと思うだろうか。 私はずっと、 《完成度が高い絵》 だと思っていた。 迫力があり、見応えがあり、絵として完成度が高い。 けれど、ある人にわたしの絵を見せたとき、 努力賞 と言われた。 どこもかしこもみっちり描かれていて、見応えがある。 よく描けている。 でも、それだけだ。 それ以... kururi
文化と歴史の旅 私たちはなぜ空や海を美しいと思うのか。【人類の記憶】 2021年6月25日 夏が近い。 入道雲と青い海と青い空。蒸し暑い蝉の鳴き声。 あぁ、今年も夏がやってきたな、と思うわけである。 他の季節は「やってきた」なんて言わないのである。 待ち遠しいような、それでいて虚しいような、 ジリジリとした光のなかで、ある種の夢を見ているような感覚の季節。 そんな夏の風物詩である、 青い海と青い空。 人々は無... kururi
アートの旅 アナザーエナジー展は、頑張る全ての人々への「エール」だ。 2021年6月16日 挑戦しつづける力 本展覧会は、71歳から105歳までの現役で創作活動を続ける女性アーティストの展示である。 表題にある、挑戦しつづける力ー。 この「つづける」というところが本展のポイントだ。 この展覧会では、まず普段あまり自分が男と女ということを意識しないが、やはり性差を意識するのだ。 ジェンダーフリーが叫ばれる現代に... kururi
アートの旅 美人画ってどこが美人なの?と思う人はこれを読んでほしい 2021年6月4日 皆さんは昔の浮世絵※などでこういう絵を見ないだろうか。 《ポッピンを吹く女》喜多川歌麿 https://g.co/kgs/iVGBoK ※江戸時代に盛んに描かれた風俗画で、遊女や芝居などを題材にしたもの。 着物を着て簪をさし、細い眼に、つながりそうな眉に、ちょんとしたおちょぼ口、扁平の頭に下膨れの、のっぺりとした、輪郭... kururi
アートの旅 マティスの絵は平面的であって平面的ではない。絵画に隠された驚きの仕掛け。 2021年5月25日 色を自在に操った画家 みなさん、この絵画の作者をご存知だろうか。 20世紀の、ピカソと並ぶ巨匠ーー色彩の魔術師と呼ばれた男ー。 【アンリ・マティス】である。 かのピカソがその才能に嫉妬していたというほどの絵画の天才である。 本日はそんなマティスの凄さに迫りたい。 窓1916年アンリ・マティス 描かれるのは、室内の窓、テ... kururi
画材の旅 日本画は絵を描くための技法ではない。 2021年5月9日 絵とは何か 私は、「絵を描く」という言い方があまり好きではない。 実を言うと、自分が絵描きだと名乗ることにも違和感があるのだ。 なにを言ってるのだと思われるかもしれないが、私は、自分が「絵」を描いているわけでなないと信じている 絵とは、結局は平面の手細工である。どこまでいってもそれは現実の体験にはかなわない。絵は、どこ... kururi
画材の旅 岩絵具日本画日本画技法油絵 日本画が面倒くさいといわれるのはなぜ?油絵との最大の違いはこれだ! 2021年5月8日 日本画は、しばしば面倒といわれる。 初心者にはハードルが高いとも。 反対に、油絵は絵画人口として多く、趣味で始める人も多いジャンルだ。 では、日本画と油絵の技法は一体何が違うのだろうか? それではさっそく、油絵と日本画を実際に見比べてみよう。 ジャン・シオメン•シャルダン 《木苺の籠》 速水御舟 《炎舞》 なにか気づい... kururi
アートの旅 私がダ・ヴィンチよりもミケランジェロを愛する理由 2021年4月25日 まずはこの画像を見てほしい。 皆さん、この彫刻を一度は目にしたことがあるのではないだろうか。 あるいは、この絵画。 そう、本日の主役はこの傑作たちを生み出した芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティである。 彫刻表現において右に出るものなし ミケランジェロ・ブオナローティ。ルネサンスの巨匠ー。レオナルド・ダ・ヴィンチと同... kururi
アートの旅 最も偉大な画家は誰か?私は迷わず「ポール・セザンヌ」と答える。その理由 2021年3月29日 わたしが、あらゆる絵描きの中で最も尊敬する画家を問われれば、 迷わず 「ポール・セザンヌ」と答える。 特別な画家、天才と思う画家、好きな画家、影響を受けた画家は沢山いる。 しかし、絵画空間として目指したい境地は、セザンヌなのだ。 そのことに改めて気付かされたのは、先日ポーラ美術館の企画展でのことだ。 この展覧会では、印... kururi