アートの旅 マティスの絵は平面的であって平面的ではない。絵画に隠された驚きの仕掛け。 2021年5月25日 色を自在に操った画家 みなさん、この絵画の作者をご存知だろうか。 20世紀の、ピカソと並ぶ巨匠ーー色彩の魔術師と呼ばれた男ー。 【アンリ・マティス】である。 かのピカソがその才能に嫉妬していたというほどの絵画の天才である。 本日はそんなマティスの凄さに迫りたい。 窓1916年アンリ・マティス 描かれるのは、室内の窓、テ... kururi
画材の旅 日本画は絵を描くための技法ではない。 2021年5月9日 絵とは何か 私は、「絵を描く」という言い方があまり好きではない。 実を言うと、自分が絵描きだと名乗ることにも違和感があるのだ。 なにを言ってるのだと思われるかもしれないが、私は、自分が「絵」を描いているわけでなないと信じている 絵とは、結局は平面の手細工である。どこまでいってもそれは現実の体験にはかなわない。絵は、どこ... kururi
画材の旅 岩絵具日本画日本画技法油絵 日本画が面倒くさいといわれるのはなぜ?油絵との最大の違いはこれだ! 2021年5月8日 日本画は、しばしば面倒といわれる。 初心者にはハードルが高いとも。 反対に、油絵は絵画人口として多く、趣味で始める人も多いジャンルだ。 では、日本画と油絵の技法は一体何が違うのだろうか? それではさっそく、油絵と日本画を実際に見比べてみよう。 ジャン・シオメン•シャルダン 《木苺の籠》 速水御舟 《炎舞》 なにか気づい... kururi
アートの旅 私がダ・ヴィンチよりもミケランジェロを愛する理由 2021年4月25日 まずはこの画像を見てほしい。 皆さん、この彫刻を一度は目にしたことがあるのではないだろうか。 あるいは、この絵画。 そう、本日の主役はこの傑作たちを生み出した芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティである。 彫刻表現において右に出るものなし ミケランジェロ・ブオナローティ。ルネサンスの巨匠ー。レオナルド・ダ・ヴィンチと同... kururi
アートの旅 最も偉大な画家は誰か?私は迷わず「ポール・セザンヌ」と答える。その理由 2021年3月29日 わたしが、あらゆる絵描きの中で最も尊敬する画家を問われれば、 迷わず 「ポール・セザンヌ」と答える。 特別な画家、天才と思う画家、好きな画家、影響を受けた画家は沢山いる。 しかし、絵画空間として目指したい境地は、セザンヌなのだ。 そのことに改めて気付かされたのは、先日ポーラ美術館の企画展でのことだ。 この展覧会では、印... kururi
画材の旅 【日本画裏技】アクリルメディウムが膠の代用として使えるか検証した結果 2021年3月14日 日本画における膠について 日本画は作業工程のひとつひとつに手間がかかるのが大きな特徴である。 日本画で使われる主な材料は岩絵の具、そして岩絵の具を吸着させる膠※であるが、それらは天然、自然由来のものでより繊細な扱いを必要とするためである。 ※日本古来から家具などの接着に使われてきた。日本画においてはそのままだとただの鉱... kururi
アートの旅 ピカソ、ゴヤ、ダリ、ミロ__スペインの絵画が不気味な理由 2021年3月7日 スペインは、「情熱と太陽の国」と称され、一般的には陽気な国のイメージが定着している。 私は実際にスペインを訪れたが、食べ物は非常に美味しく、バルも街の灯りも美しく居心地が良い。そして素晴らしい建築や芸術の数々ーー。非常に魅力的な土地であった。 しかしながら、私は、 あまりにも有名なこの国の芸術家たち、ゴヤ、ピカソ、ベラ... kururi
生き方について 私がどこにも展示する予定のない絵を描く理由 2021年2月24日 絵を発表することよりも大切なこと わたしは画家になると決めてから、絵を展示し、発表することを目標にして活動してきた。 日本では、絵を描く人口は多いが、絵を買う人は少ない。だから絵を売って生活できる人はほんの一握りである。 だから、どうすれば絵を描いて生活できるようになるか、計画を立てることにしたのだ。 時間は有限で、戦... kururi
アートの旅 アートは「教えられる」ものではない!その理由 2021年2月20日 アートは人に強要されるものではない 皆さんは、美術教育の目的は何だと思うだろうか。 文部科学省の示す中学校学習指導要領美術科においてでは、 「感性の育成」をめざすと示されている 。 つまり、感じる力を育てなさいということである。 けれど、これはおかしな文言であると思わないだろうか。 「なにかを感じる力」を育てる とは、... kururi
画材の旅 風景スケッチをするとき、描くことより見ることのほうが100倍大切な理由 2021年2月3日 スケッチというと、皆さんはどのような絵を想像するだろうか。 このような、さらさらっと描いたようなイメージを想像するだろうか。 この画像を見てお分かりになるかもしれないが、 スケッチ(写生)は、一般的には略図とされ、大まかな印象を表現するものとして捉えられる。 そのため、5分、15分、1時間と短時間でつくられることが多い... kururi