画材の旅 【日本画裏技】アクリルメディウムが膠の代用として使えるか検証した結果 2021年3月14日 日本画における膠について 日本画は作業工程のひとつひとつに手間がかかるのが大きな特徴である。 日本画で使われる主な材料は岩絵の具、そして岩絵の具を吸着させる膠※であるが、それらは天然、自然由来のものでより繊細な扱いを必要とするためである。 ※日本古来から家具などの接着に使われてきた。日本画においてはそのままだとただの鉱... kururi
アートの旅 ピカソ、ゴヤ、ダリ、ミロ__スペインの絵画が不気味な理由 2021年3月7日 スペインは、「情熱と太陽の国」と称され、一般的には陽気な国のイメージが定着している。 私は実際にスペインを訪れたが、食べ物は非常に美味しく、バルも街の灯りも美しく居心地が良い。そして素晴らしい建築や芸術の数々ーー。非常に魅力的な土地であった。 しかしながら、私は、 あまりにも有名なこの国の芸術家たち、ゴヤ、ピカソ、ベラ... kururi
生き方について 私がどこにも展示する予定のない絵を描く理由 2021年2月24日 絵を発表することよりも大切なこと わたしは画家になると決めてから、絵を展示し、発表することを目標にして活動してきた。 日本では、絵を描く人口は多いが、絵を買う人は少ない。だから絵を売って生活できる人はほんの一握りである。 だから、どうすれば絵を描いて生活できるようになるか、計画を立てることにしたのだ。 時間は有限で、戦... kururi
アートの旅 アートは「教えられる」ものではない!その理由 2021年2月20日 アートは人に強要されるものではない 皆さんは、美術教育の目的は何だと思うだろうか。 文部科学省の示す中学校学習指導要領美術科においてでは、 「感性の育成」をめざすと示されている 。 つまり、感じる力を育てなさいということである。 けれど、これはおかしな文言であると思わないだろうか。 「なにかを感じる力」を育てる とは、... kururi
画材の旅 風景スケッチをするとき、描くことより見ることのほうが100倍大切な理由 2021年2月3日 スケッチというと、皆さんはどのような絵を想像するだろうか。 このような、さらさらっと描いたようなイメージを想像するだろうか。 この画像を見てお分かりになるかもしれないが、 スケッチ(写生)は、一般的には略図とされ、大まかな印象を表現するものとして捉えられる。 そのため、5分、15分、1時間と短時間でつくられることが多い... kururi
アートの旅 ミロのヴィーナスは【両腕がないから美しい】わけではない。その理由 2021年1月27日 失われた両腕の問題 高校生の頃、現代文の授業で清岡卓行さんの「ミロのヴィーナス」を読んだ。 ミロのヴィーナスを眺めながら、彼女がこんなにも魅惑的であるためには、両腕を失っていなければならなかったのだと、ぼくは、ふとふしぎな思いにとらわれたことがある。清岡卓行「失われた両腕 ミロのヴィーナス」) ( 清岡さんはミロのヴィ... kururi
生き方について 私が画家の中でも「変わっている」と思う理由 2021年1月20日 先日、画家の知り合いの方とメッセージのやり取りをしているとき、大変だけど絵を描くのが好きだから画業を続けている、という話になった。 この彼の話した内容についてみなさんは特に疑問を抱かないだろう。 けれど、私は違った。 「絵を描くのが好き」というところで引っかかったのだ。 そう、なぜなら 私は絵を描くのが別に好きではない... kururi
アートの旅 写真のような絵=「リアルな絵」ではない!その理由 2021年1月15日 リアルな絵とはなにか みなさんがまるで本物のような、ということを感じる絵はどのようなものだろうか? まずはこれを見てほしい。 これは、リアルなりんごのように見えるだろうか? この絵のリンゴのように、細部まで描き込まれたーー本物そっくりの色つや、果点(皮の表面の細かい点々)や根本のしわ一本一本描かれたものがリアルな林檎な... kururi
アートの旅 スーパーアーティストたちの美の饗宴 STARS展を見よ! 中編ー草間彌生・宮島達夫ー 2020年12月31日 原点へかえる、草間彌生 草間彌生といえば、水玉の女王といわれ、 水玉のオブジェが有名だ。 草間氏の作品は、年々ポップに、そして人々に親しまれる形になっていると感じていて、直島の南瓜※など、ポップでキュートなイメージとして、インスタ映えと話題になり写真を撮る人々に囲まれ、親しまれるようになった。 ... kururi
生き方について 絵が売れることってそんなに大事? 2020年12月27日 絵が売れる。 これは一つの自分の絵の価値をはかる指標であることは間違いない。 ただ、絵が売れた人の作品をみて、良いなぁと想う反面、わたしは本当に絵が売りたいのか?と疑問をもったりする。 きっかけは、先日。 現在、みなとみらいギャラリーで開催中の冬の藝術展ひ出展しているのだが、 なんと、ブログをみて絵を見てきてくださった... kururi