生き方について 私が日本画家と名乗るのを辞めた理由 2021年12月23日 前回の記事で、言葉にできないものの美しさについて語った。 私は、しばしば、絵に添えて、詩や歌を詠むこともある。それは、絵単体、ことば単体より、絵とことばで、より、その世界に深い響きをあたえる場合があるからだ。 例えば、この作品を見ていただきたい。 つぎに、絵と文を交互にみて頂きたい。 —-雨響—- ——あめつちの境目を... kururi
アートの旅 展示のお知らせ②奈良市美術館 -美術評論とともに観る美術展- 2021年10月14日 急に冷え込みが増してきた秋冷の時分ー。 このたび、長野に続き、奈良市美術館で開催される 《美術評論とともにみる美術展観る・読む・感じる》 (株式会社アートクロス様主催) にて、近作 《瞬光》F30 号をを発表する。 この作品は、光栄なことに、本展示における【令和日本藝術大賞 日本画部門】を受賞した。 直前まで、筆を入れ... kururi
アートの旅 展示のお知らせ①萱アートコンペ【長野県千曲市戸倉】 2021年10月9日 暑さも和らぎ、爽やかな風が吹くようになってきた。秋の深まる兆しを見せる今日この頃ー。 【萱アートコンペ】に、去年に引き続き今年も出品中である。・・作品は 《The primitive origin(原初的起源)》 F6漆喰に岩絵具・・ 本作品は、古代の洞窟壁画から着想を得て制作したものだ。 風光明媚な千曲川、坂井銘醸... kururi
生き方について 初個展で、画家ではなく、人間としての生き方について考えさせられた話 2021年9月24日 先月、個展を終え、続け様にグループ展があり、 季節の変わり目で体調も崩したりと、ずっと心身がバタバタと休まらなかったが、 ようやく、落ち着いて今回の初の個展について、お話しようと思う。 今回の個展の反省として、 展示内容や構成に関しては、かなりの手応えを感じることができた。 一方で、 今回、私が1番に感じたのは、 画家... kururi
アートの旅 展示のお知らせ 〜百花展vol2 吉祥寺〜 2021年9月18日 厳しい残暑の戻る初秋の頃ー。 先日の個展の興奮が醒めやらぬ間に、次の展示が間近に迫ってきた。 9月の三連休(9月18日〜20日)にて、 吉祥寺のギャラリー永谷にて、グループ展に参加する。 去年から縁あって招待いただいている、百花展ー。 キルト、手芸、フラワーデザイン、油絵、水彩、アニメ原画など多岐に渡る展示内容となって... kururi
アートの旅 イサム・ノグチ発見の道 展覧会感想 2021年8月30日 光と影の彫刻 イサム・ノグチ。日本とアメリカを行き来し、国際的に活躍した彫刻家である。 今回、東京都美術館で開催されていた本展覧会は、SNSの写真をみるかぎり、上記の写真がたくさん見られたため、 AKARIの展示のほうにフォーカスされているという印象であった。 しかし、今回の展示は、はじまりこそ、AKARIのインスタレ... kururi
アートの旅 この大変な時期に私が個展を開かなければならなかった理由 2021年8月19日 今回の個展開催にあたり、ひとつだけ、皆さんに、どうしてもお話しておきたいことがある。 それは、わざわざこの時期に、この地で個展をひらかなければならなかった理由である。 本展示《晩夏の詩》は、京都美山の芹生の里への旅路を一連の風景連作としたものである。 展示風景 みなさんは、こう思わないだろうか。 7年前の風景を、何故今... kururi
生き方について 画家として成功してる人が絶対にもっているある力 2021年8月1日 画家として身につけるべき力の本質 日本には、画家として制作・発表を続けて大勢いる。 けれど、ほとんどの画家は、絵だけで食べていくーいわゆる職業画家ではなく、 制作以外の仕事をこなす兼業画家である。 そのなかで、多くの画家たちは、少しでも制作時間を増やすため、よりよい表現活動を実現するために、画家一本で生活できる夢を見て... kururi
アートの旅 個展のお知らせ 2021年7月25日 このたび、 銀座奥野ビルひのつみ画廊にて 下記の通り個展を開催する運びとなった。 会期:2021 8.18(水)-8.31(水) 11:30〜18:30 月曜休廊 会場:東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル2階 在廊日は今のところ18,21.22.31日を予定している。 今回のテーマは、 《晩夏の詩(うた)》 《紅... kururi
画材の旅 岩絵具日本画和紙水彩紙 岩絵具の発色が一番良いのは和紙ではない 2021年7月17日 私はこれまで、日本画において、岩絵具の顔料としての美しさを追求してきた。 これまでの記事で、膠のかわりにアクリルメディウムを使うということも試したが、岩絵具本来の発色を実現するには、伝統的な技法に勝るものはないという考えに至り、現在は膠をメインで使っている。 しかし、また今回、新たに岩絵具がより美しく見える方法が見つか... kururi