アートの旅 ミロのヴィーナスは【両腕がないから美しい】わけではない。その理由 2021年1月27日 失われた両腕の問題 高校生の頃、現代文の授業で清岡卓行さんの「ミロのヴィーナス」を読んだ。 ミロのヴィーナスを眺めながら、彼女がこんなにも魅惑的であるためには、両腕を失っていなければならなかったのだと、ぼくは、ふとふしぎな思いにとらわれたことがある。清岡卓行「失われた両腕 ミロのヴィーナス」) ( 清岡さんはミロのヴィ... kururi
生き方について 私が画家の中でも「変わっている」と思う理由 2021年1月20日 先日、画家の知り合いの方とメッセージのやり取りをしているとき、大変だけど絵を描くのが好きだから画業を続けている、という話になった。 この彼の話した内容についてみなさんは特に疑問を抱かないだろう。 けれど、私は違った。 「絵を描くのが好き」というところで引っかかったのだ。 そう、なぜなら 私は絵を描くのが別に好きではない... kururi
アートの旅 写真のような絵=「リアルな絵」ではない!その理由 2021年1月15日 リアルな絵とはなにか みなさんがまるで本物のような、ということを感じる絵はどのようなものだろうか? まずはこれを見てほしい。 これは、リアルなりんごのように見えるだろうか? この絵のリンゴのように、細部まで描き込まれたーー本物そっくりの色つや、果点(皮の表面の細かい点々)や根本のしわ一本一本描かれたものがリアルな林檎な... kururi
アートの旅 スーパーアーティストたちの美の饗宴 STARS展を見よ! 中編ー草間彌生・宮島達夫ー 2020年12月31日 原点へかえる、草間彌生 草間彌生といえば、水玉の女王といわれ、 水玉のオブジェが有名だ。 草間氏の作品は、年々ポップに、そして人々に親しまれる形になっていると感じていて、直島の南瓜※など、ポップでキュートなイメージとして、インスタ映えと話題になり写真を撮る人々に囲まれ、親しまれるようになった。 ... kururi
生き方について 絵が売れることってそんなに大事? 2020年12月27日 絵が売れる。 これは一つの自分の絵の価値をはかる指標であることは間違いない。 ただ、絵が売れた人の作品をみて、良いなぁと想う反面、わたしは本当に絵が売りたいのか?と疑問をもったりする。 きっかけは、先日。 現在、みなとみらいギャラリーで開催中の冬の藝術展ひ出展しているのだが、 なんと、ブログをみて絵を見てきてくださった... kururi
アートの旅 スーパーアーティストたちの美の響宴 STARS展を見よ! 前編ー村上隆・李禹煥ー 2020年12月21日 森美術館で来年1月3日まで開催されているSTARS展。 今回、遅ればせながら訪問したが、 その煌びやかな宣伝に逸脱しない力量とともに、刺激的な鑑賞体験を得られた圧巻の展示であった。 そこで、本日は6人のアーティストたちに敬意を表し、ここにその展示体験の魅力を余すとろなくお伝えしようと思う。 今回はかなりのボリュームにな... kururi
アートの旅 絵に正解はないって嘘?本当? 2020年12月13日 絵に正解はない。 絵を描く初心者を勇気づける言葉としてこのようなことを話す人がいる。 けれど、なにも目指さなくてよい、何でも良い、で本当に良い絵が描けだろうか? 答えは否だ。 本日は「絵に正解はない。」この言葉に隠された本当の意味について皆さんに話そうと思う。 確かなものなんて、どこにもない。 世間一般でいわれている「... kururi
画材の旅 私が日本画を下図なしで描く理由 2020年12月7日 日本画制作の大きな特徴として、 日本画は一般的に本画に入る前に 小下図、大下図 と呼ばれるものを作成する。 小下図というのはスケッチのような小さいサイズの絵場合なよっては彩色もする。 大下図というのは、本制作と同じサイズのふ下絵で、主に色をぬらず、鉛筆で形の輪郭線で描いたものだ。これを本画に転写していく。 使う絵具との... kururi
アートの旅 写真と絵画の違いはこれだ! 2020年11月29日 私は風景を絵で表現するが、Instagramを眺めていると、美しい風景の写真を撮影するフォトグラファーが多く見られる。 なぜ、彼らは表現の媒体として写真を選ぶのだろうか? 逆にわたしは、なぜ風景の写真じゃなくて絵を描くのか。 本日はこの問題についてお話していきたい。 写真のような絵画とはなにか ばっとこの画像をみて、み... kururi
生き方について 画家である私が記事を書いて発信する理由 2020年11月26日 ブログを初めて 早いものでもう3ヶ月目に突入している。 アクセス数は訪問者数はそんなにのびていないが、ある程度自分なりに良いと思う記事を書いてはいる。 もちろんまだまだ未熟な部分もある。 反応がなくて不安になることもある。 正直、こんな文章を書いてるんじゃなくて、もっとたくさん絵を描きたいという気持ちもある。 それでも... kururi