皆さんは昔の浮世絵※などでこういう絵を見ないだろうか。 《ポッピンを吹く女》喜多川歌麿 https://g.co/kgs/iVGBoK ※江戸時代に盛んに描かれた風俗画で、遊女や芝居などを題材にしたもの。 着物を着て簪をさし、細い眼に、つながりそうな眉に、ちょんとしたおちょぼ口、扁平の頭に下膨れの、のっぺりとした、輪郭...
アートの旅
アートの旅の記事一覧
色を自在に操った画家 みなさん、この絵画の作者をご存知だろうか。 20世紀の、ピカソと並ぶ巨匠ーー色彩の魔術師と呼ばれた男ー。 【アンリ・マティス】である。 かのピカソがその才能に嫉妬していたというほどの絵画の天才である。 本日はそんなマティスの凄さに迫りたい。 窓1916年アンリ・マティス 描かれるのは、室内の窓、テ...
まずはこの画像を見てほしい。 皆さん、この彫刻を一度は目にしたことがあるのではないだろうか。 あるいは、この絵画。 そう、本日の主役はこの傑作たちを生み出した芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティである。 彫刻表現において右に出るものなし ミケランジェロ・ブオナローティ。ルネサンスの巨匠ー。レオナルド・ダ・ヴィンチと同...
わたしが、あらゆる絵描きの中で最も尊敬する画家を問われれば、 迷わず 「ポール・セザンヌ」と答える。 特別な画家、天才と思う画家、好きな画家、影響を受けた画家は沢山いる。 しかし、絵画空間として目指したい境地は、セザンヌなのだ。 そのことに改めて気付かされたのは、先日ポーラ美術館の企画展でのことだ。 この展覧会では、印...
建築の「美」とはなにか 昨今、建築の意義は幅広くなってきている。 建築とは、第一に機能である。 雨風を防ぐ、人々を集める「場」としての機能である。 一方で、 建築が美術史のなかでも語られることは、「建築」と、「美術」の親和性を示している。 古代ギリシアやローマでは、 アクロポリス、闘技場、浴場などの公共施設や神殿がつく...
スペインは、「情熱と太陽の国」と称され、一般的には陽気な国のイメージが定着している。 私は実際にスペインを訪れたが、食べ物は非常に美味しく、バルも街の灯りも美しく居心地が良い。そして素晴らしい建築や芸術の数々ーー。非常に魅力的な土地であった。 しかしながら、私は、 あまりにも有名なこの国の芸術家たち、ゴヤ、ピカソ、ベラ...
アートは人に強要されるものではない 皆さんは、美術教育の目的は何だと思うだろうか。 文部科学省の示す中学校学習指導要領美術科においてでは、 「感性の育成」をめざすと示されている 。 つまり、感じる力を育てなさいということである。 けれど、これはおかしな文言であると思わないだろうか。 「なにかを感じる力」を育てる とは、...
みなさんは、ルネ・マグリットという画家をご存知だろうか。 大家族 https://www.artpedia.asia/magritte-the-large-family/ このような絵や、 ピレネーの城 https://www.artpedia.asia/the-castle-of-the-pyrenees/ このよう...
失われた両腕の問題 高校生の頃、現代文の授業で清岡卓行さんの「ミロのヴィーナス」を読んだ。 ミロのヴィーナスを眺めながら、彼女がこんなにも魅惑的であるためには、両腕を失っていなければならなかったのだと、ぼくは、ふとふしぎな思いにとらわれたことがある。清岡卓行「失われた両腕 ミロのヴィーナス」) ( 清岡さんはミロのヴィ...
リアルな絵とはなにか みなさんがまるで本物のような、ということを感じる絵はどのようなものだろうか? まずはこれを見てほしい。 これは、リアルなりんごのように見えるだろうか? この絵のリンゴのように、細部まで描き込まれたーー本物そっくりの色つや、果点(皮の表面の細かい点々)や根本のしわ一本一本描かれたものがリアルな林檎な...
プロフィール
風景に溶ける画家。
自然の絵の具である岩絵具を用いて、自然、文化、歴史との一瞬の出逢いを五感で味わえる絵を描いています。
また、対話を通して貴方の心の風景を描き出す受注制作も承っております。
イメージを共有し、貴方の心の故郷を探す旅のお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
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このサイトについて
忘れられない風景。
どこか懐かしい風景。
一瞬で消えてしまう風景。
確かに存在していた、風景の美しい一瞬を後世に遺したいー。
そんな想い
みなさんの心のなかに灯り続ける風景と生き方をお届けします
岩絵の具の研究、美術鑑賞、旅の中で得た発見、生き方を綴ります。