皆さんは昔の浮世絵※などでこういう絵を見ないだろうか。 《ポッピンを吹く女》喜多川歌麿 https://g.co/kgs/iVGBoK ※江戸時代に盛んに描かれた風俗画で、遊女や芝居などを題材にしたもの。 着物を着て簪をさし、細い眼に、つながりそうな眉に、ちょんとしたおちょぼ口、扁平の頭に下膨れの、のっぺりとした、輪郭...
- ホーム
- kururi | くるりの風景画 - パート 5
kururi
kururiの記事一覧
色を自在に操った画家 みなさん、この絵画の作者をご存知だろうか。 20世紀の、ピカソと並ぶ巨匠ーー色彩の魔術師と呼ばれた男ー。 【アンリ・マティス】である。 かのピカソがその才能に嫉妬していたというほどの絵画の天才である。 本日はそんなマティスの凄さに迫りたい。 窓1916年アンリ・マティス 描かれるのは、室内の窓、テ...
絵とは何か 私は、「絵を描く」という言い方があまり好きではない。 実を言うと、自分が絵描きだと名乗ることにも違和感があるのだ。 なにを言ってるのだと思われるかもしれないが、私は、自分が「絵」を描いているわけでなないと信じている 絵とは、結局は平面の手細工である。どこまでいってもそれは現実の体験にはかなわない。絵は、どこ...
まずはこの画像を見てほしい。 皆さん、この彫刻を一度は目にしたことがあるのではないだろうか。 あるいは、この絵画。 そう、本日の主役はこの傑作たちを生み出した芸術家、ミケランジェロ・ブオナローティである。 彫刻表現において右に出るものなし ミケランジェロ・ブオナローティ。ルネサンスの巨匠ー。レオナルド・ダ・ヴィンチと同...
突然だが、 私の作品は、唯一無二の魅力がある。 それは、 眺めているうちに絵の中にからだごと溶け込める不思議な絵画 ということだ。 《凍夜》2020 部分 嘘ではないので、見に来てほしい。 私の絵を前にしたとき、そこには 「広がり」がある。 画面があるのに画面の端がないような感覚。 画面の上下左右を超えて視界からからだ...
わたしが、あらゆる絵描きの中で最も尊敬する画家を問われれば、 迷わず 「ポール・セザンヌ」と答える。 特別な画家、天才と思う画家、好きな画家、影響を受けた画家は沢山いる。 しかし、絵画空間として目指したい境地は、セザンヌなのだ。 そのことに改めて気付かされたのは、先日ポーラ美術館の企画展でのことだ。 この展覧会では、印...
日本画における膠について 日本画は作業工程のひとつひとつに手間がかかるのが大きな特徴である。 日本画で使われる主な材料は岩絵の具、そして岩絵の具を吸着させる膠※であるが、それらは天然、自然由来のものでより繊細な扱いを必要とするためである。 ※日本古来から家具などの接着に使われてきた。日本画においてはそのままだとただの鉱...
建築の「美」とはなにか 昨今、建築の意義は幅広くなってきている。 建築とは、第一に機能である。 雨風を防ぐ、人々を集める「場」としての機能である。 一方で、 建築が美術史のなかでも語られることは、「建築」と、「美術」の親和性を示している。 古代ギリシアやローマでは、 アクロポリス、闘技場、浴場などの公共施設や神殿がつく...
スペインは、「情熱と太陽の国」と称され、一般的には陽気な国のイメージが定着している。 私は実際にスペインを訪れたが、食べ物は非常に美味しく、バルも街の灯りも美しく居心地が良い。そして素晴らしい建築や芸術の数々ーー。非常に魅力的な土地であった。 しかしながら、私は、 あまりにも有名なこの国の芸術家たち、ゴヤ、ピカソ、ベラ...
プロフィール
風景に溶ける画家。
自然の絵の具である岩絵具を用いて、自然、文化、歴史との一瞬の出逢いを五感で味わえる絵を描いています。
また、対話を通して貴方の心の風景を描き出す受注制作も承っております。
イメージを共有し、貴方の心の故郷を探す旅のお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
自然の絵の具である岩絵具を用いて、自然、文化、歴史との一瞬の出逢いを五感で味わえる絵を描いています。
また、対話を通して貴方の心の風景を描き出す受注制作も承っております。
イメージを共有し、貴方の心の故郷を探す旅のお手伝いをいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
このサイトについて
忘れられない風景。
どこか懐かしい風景。
一瞬で消えてしまう風景。
確かに存在していた、風景の美しい一瞬を後世に遺したいー。
そんな想い
みなさんの心のなかに灯り続ける風景と生き方をお届けします
岩絵の具の研究、美術鑑賞、旅の中で得た発見、生き方を綴ります。