画材の旅 岩絵具の魅力を生かした日本画の描き方 2020年10月5日 日本画の基礎として、岩絵具は、粒が細かいものを最初に塗り、徐々に荒い粒子を重ねていくと良いとされている。 粒子の荒さは、絵の具の番号を見ればわかる。番号が若ければ若いほど荒い粒子となる。 また、粒子の大きさの種類は一般的な3つに分けられている。 細目(11番以下) 中目(9番) 荒目(7番以上) このようになっている。... kururi
画材の旅 京都巡礼-梅雨の嵯峨嵐山の美- 2020年10月1日 -青の稜線- ※1「霧中の嵐山」 7月某日朝6時。 新宿から乗車した夜行バスで京都駅八条口に到着する。 バスから降り立ち、寝不足のぼんやりとした頭で空を仰ぐと、曇天。 しかし東京のもったりとした湿気はなく早朝の涼しさが心地よい。 薄明の、まだ街が眠っているような静けさの中、嵯峨野に向かう電車に乗りこんだ。窓際の席にもた... kururi
画材の旅 岩絵具で描くのに適しているモチーフはこれだ! 2020年10月1日 岩絵具の基本 岩絵具は粒子の荒さによって番号が別れている。そして、基本的には番号が上になればなるほど粒子は荒く、色は濃くなっていく。 たとえば、これは同じ薄水色だが、右は13番、左は10番である。 ラベルの下の部分から顔料の色を確認してらしい。どちらが濃い色に見えるだろうか? そう、左だ。番手も上だ。岩絵具の色と番手は... kururi
画材の旅 ホルベイン、シュミンケ・アカデミー、W&Nプロの発色を比較してみた 2020年9月28日 以前の記事にも書いたが、わたしは日本画制作において岩絵の具の使い方に難しさを感じている。 その理由が ・天然の材料からつくられるため、色が限られ る。 ・顔料の粒同士がうまく混ざらないことがあり、混色に適していない。 ・色の濃い、薄いを変えるために膠と水の割合をいちいち変えなければならず、絵の具をのせるまでの過程が面倒... kururi
アートの旅 スケッチは練習ではない!風景スケッチをそのまま作品に仕上げる方法 2020年9月25日 スケッチは、短時間でささっと印象を描ききる通常の絵画よりも時間もお金もかけず手軽に取り組める技法だ。 そのスケッチが作品として上手くいくとき。 それは主に2つのパターンがある。 パターン1 まずは、単純に、 時間だ。 絵に費やす時間を多くかけた場合だ。納得いくまでかききった場合うまくいくことが多い。 だだ、ひとつ注意す... kururi
画材の旅 絵描き 絵 絵画 上達 画家 実技 デッサン 石膏 上手く描く方法 絵は上手く描こうとしないほうが上手くいく 2020年9月13日 よく、人から「絵を上手く描きたいけれどどうすればいいのか」と質問されることがある。 その質問に対して私はいつも、例外なくこう答えている。 「絵を上手く描こうする気持ちを捨てましょう」と。 なぜそのようなことを言うのか、今日はそんなお話をしようと思う。 上手く描きたかった大学時代 「絵を上手く描けるようになりたい。」 絵... kururi
画材の旅 日本画を一度も習ったことのない私が独学で日本画を描く理由(ワケ) 2020年8月30日 私は今、必死に日本画というものと向きあい、描き続ける毎日を送っている。。 しかし、これまで日本画を一度も誰かからきちんと教わったことがない。 自分の中では、日本画=決まった手順、伝統的な基礎画法の上に成り立つ象徴とも言える存在だった。 絵画技法の中で、最も素人が下手に手を出してはいけない部類だろうというイメージがあった... kururi